大和北部八十八カ所霊場

正暦寺に受け継がれる、健康を願う冬至の祈り

開催日：毎年12月22日（月）
時間：午前10時〜午後2時（祈祷・諸行事）

大和北部八十八ヶ所第73番・正暦寺では、毎年12月22日の冬至の日に「冬至祭（中風封じ祈祷）」が厳修されます。

古来より冬至は“陰極まって陽に転ずる”大きな節目とされ、無病息災・健康長寿を願う特別な祈祷の日として、地元の方々にも親しまれてきました。

当日は、本堂にて僧侶による力強い読経のもと、中風（脳血管障害・半身不随など）除けの護摩祈祷が行われます。

ろうそくの灯火、清らかな護摩の煙、響き渡る声明が、参拝者一人ひとりの健康を願う祈りを包み込み、冬の冷気の中にも温かな力を感じられる時間です。

また、冬至にちなみ、**柚子湯の御札（中風封じ札）**や健康祈願の授与も行われ、多くの方が一年の無事と来る年の健やかさを願って参拝されます。

静寂の山中に佇む正暦寺で迎える冬至は、自然と心が整い、身体の願いに向き合う穏やかなひととき。

大和北部八十八ヶ所霊場巡礼をされる皆さまにも、ぜひ一度お参りいただきたい行事です。